HISTORY

1932年(0歳) 4月22日東京に生まれる。まもなく中国へ渡り幼少時代は青島や北京で過ごす
1937年(5歳)〜 5歳の頃、父親と一緒に訪れた天壇公園にある「回音壁」で不思議な体験をする
この体験が冨田の生涯に影響を及ぼすこととなる
父の実家である愛知県岡崎市に帰り高校1年までを岡崎で過ごす 慶應高校に編入して下宿生活を送っていた頃、進駐軍向けのラジオ放送から流れてきたストラヴィンスキー「春の祭典」に衝撃を受け、父親に頼み込んで海外からレコードを取り寄せる。この出来事がきっかけとなり作曲家を志すようになり、作曲を基礎から学ぼうと考えた。大学に入る頃には作曲家の弘田龍太郎や平尾貴四男、小船幸次郎に師事し本格的に音楽理論を学んでいる
1951年(19歳) 慶應義塾大学に入学
1952年 (20歳) 大学2年のとき、朝日新聞が主催する「全日本合唱連盟の合唱コンクール用課題曲」に応募。この曲(女声合唱曲「風車」)が一位に入選したことで、NHKや日本コロムビアとの仕事につながっていく
1953年(21歳) NHKラジオのワイド番組「婦人の時間」内のコーナー「お話と音楽」の音楽を担当
NHKラジオの第一放送と第二放送を同時に使用したステレオ音楽番組「立体音楽堂」の音楽を担当
1957年 (25歳) NHK「きょうの料理」のテーマ音楽を作曲
1963年 (31歳) NHK大河ドラマ第1作「花の生涯」の音楽を担当
NHKドキュメンタリー「新日本紀行」のテーマ音楽を作曲
1964年(32歳) NHKドキュメンタリー「現代の映像」のテーマ音楽を作曲
1965年(33歳) 手塚治虫原作のカラーTVアニメシリーズ「ジャングル大帝」の音楽を担当
1966年(34歳) 子どものための交響詩「ジャングル大帝」を発売 (第21回芸術祭奨励賞)
1967年(35歳) 手塚治虫原作のカラーTVアニメ「リボンの騎士」の音楽を担当
宇宙特撮シリーズ「キャプテンウルトラ」の音楽を担当
1968年(36歳) 円谷プロダクション制作のSF特撮テレビ番組「マイティージャック」の音楽を担当
1969年(37歳) NHK大河ドラマ第7作「天と地と」の音楽を担当
手塚治虫原作のTVアニメ「どろろ」の音楽を担当
1970年(38歳) 大阪万国博覧会「東芝IHI館」の音楽を担当
NHK「70年代われらの世界」のテーマソング「青い地球は誰のもの」を作曲
1971年(39歳) アメリカからモーグ・シンセサイザー(MOOGIII-P)を個人購入
1972年(40歳) NHK大河ドラマ第10作「新・平家物語」の音楽を担当
1974年(42歳) NHK大河ドラマ第12作「勝海舟」の音楽を担当
シンセサイザーによるデビュー・アルバム「月の光」を発売
(全米ビルボード・クラシカル・チャート第1位獲得)
(日本人アーティストとして初めて米グラミー賞4部門にノミネート)
(全米レコード販売者協会1974年度最優秀クラシカル・レコード受賞)
1975年(43歳) シンセサイザーアルバム「展覧会の絵」を発売
(第17回日本レコード大賞 企画賞受賞)
(全米ビルボード・クラシカル・チャート第1位獲得)
(全米レコード販売者協会1975年度最優秀クラシカル・レコード受賞)
シンセサイザーアルバム「火の鳥」を発売
米ビルボード誌「ベスト・クラシカル・アーティスト賞」を受賞
沖縄海洋博で「日本政府館」の音楽を担当
1976年(44歳) シンセサイザー・アルバム「惑星」を発売
(全米ビルボード・クラシカル・チャートの第1位を獲得)
1977年(45歳) シンセサイザーアルバム「宇宙幻想」を発売
貝谷バレエ団定期公演で、創作バレエ「プラネッツ(Moog Planets)」初演
(ロケットの父「糸川英夫博士」出演 )
坂東玉三郎の舞台「天守物語」の音楽を担当(日生劇場)
1978年(46歳) シンセサイザーアルバム「バミューダ・トライアングル」を発売
(グラミー賞 ベスト・エンジニアリング・レコーディングにノミネート)
1979年(47歳) シンセサイザーアルバム「ダフニスとクロエ」を発売
「エレクトロ・オペラ in 武道館」を開催
米コンテンポラリーキーボード誌「ベスト・スタジオ・シンセシスト」受賞
1980年(48歳) 映画「夜叉ヶ池」で第3回 日本アカデミー賞、優秀音楽賞を受賞
1981年(49歳) 神戸ポートアイランド博覧会で「住友館」「サントリー館」の音楽を担当
1982年(50歳) アルバム「大峡谷」を発売
(グラミー賞「Best Engineered Recording」にノミネート)
1983年(51歳) NHK大河ドラマ第21作「徳川家康」の音楽を担当
1984年(52歳) シンセサイザーアルバム「ドーン・コーラス」を発売
『トミタ・サウンドクラウド・イン・ドナウ』「マインド・オブ・ユニバース」を開催(「アルス・エレクトロニカ」オープニングコンサート)
1985年(53歳) 渋谷Bunkamuraオーチャードホールの第一期プロデューサーに 就任
科学万博つくば'85で「サントリー館」「電力館」「日本政府出展テーマ館」の音楽を担当
1986年(54歳) 『トミタ・サウンドクラウド・イン・ニューヨーク』開催「バック・トゥ・ジ・アース」(自由の女神百年祭イベント)
1987年(55歳) 初来日したマイケル・ジャクソンが冨田のスタジオを訪問 する
1988年(56歳) 『トミタ・サウンドクラウド・イン・長良川』開催「未来の子供たち」(ぎふ中部未来博メインイベント)
『トミタ・サウンドクラウド・イン・シドニー』開催「オセアニアの夜明け」 (オーストラリア建国200年祭コンサート)
1989年(57歳) 『トミタ・サウンドクラウド・イン・横浜』開催 (横浜港開港130周年記念イベント)
1990年(58歳) サウンドクラウド・オペラ フンパーティンク「ヘンゼルとグレーテル」開催(渋谷オーチャード・ホール)
1992年(60歳) NHKスペシャル「大モンゴル」の音楽を担当
1993年(61歳) 長崎ハウステンボス「サウンドギャラクシー(音の銀河)」がはじまる
山田洋次監督 松竹映画「学校」シリーズの音楽を担当
(第17回日本アカデミー賞、優秀音楽賞を受賞)
1996年(64歳) シンセサイザーアルバム「バッハ・ファンタジー」を発売
1997年(65歳) NHKスペシャル「街道をゆく」シリーズの音楽を担当
サウンドクラウドplus「新マインド・オブ・ザ・ユニバース」 名古屋ドーム落成記念コンサート
1998年(66歳) 「源氏物語交響絵巻」を初演 東京・渋谷NHKホール
1999年(67歳) 「源氏物語交響絵巻」ロサンゼルス公演 パサディナ・シビック・オーディトリアム
「源氏物語交響絵巻」ロンドン公演 ロイヤル・フェスティバル・ホール
2000年(68歳) アルバム「源氏物語幻想交響絵巻」を発売
2001年(69歳) 数多くの優れた作品で視聴者に深い感銘を与えたことが評価され、
第52回「日本放送協会放送文化賞」を受賞
NHK大型ドラマ「聖徳太子」の音楽を担当
東映50周年記念作品「千年の恋~ひかる源氏物語」の音楽を担当(第25回日本アカデミー賞 優秀音楽賞を受賞)
東京ディズニー・シー・アクアスフィアの三面立体音響によるシンフォニーを作曲
2002年(70歳) NHKスペシャル「アジア古都物語」の音楽を担当
山田洋次監督の時代劇映画「たそがれ清兵衛」音楽を担当
 (第26回日本アカデミー賞、最優秀音楽賞を受賞)
2003年(71歳) 春の叙勲、芸術・文化の分野で勲四等旭日小綬章を受章
2004年(72歳) 山田洋次監督 松竹映画「隠し剣 鬼の爪」音楽を担当
(第28回日本アカデミー賞、優秀音楽賞を受賞)
2005年(73歳) 映画「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」の音楽を担当
2006年(74歳) NHKハイビジョン特集「冨田勲 仏法僧に捧げるシンフォニー~鳳来寺山 63年目の再訪~」放送
山田洋次監督 松竹映画「武士の一分(いちぶん)」の音楽を担当
(第30回 日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞)
(第十回上海国際映画祭で最優秀音楽賞を受賞)
2007年(75歳) 第1回エレクトロニクス・アーツ浜松賞受賞
2008年(76歳) 山田洋次監督 松竹映画「母べえ」の音楽を担当
(第32回日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞)
2009年(77歳) サラウンド再録版の交響詩「ジャングル大帝」<2009年改訂版>~白いライオンの物語発売
2010年(78歳) 山田洋次監督 松竹映画「おとうと」の音楽を担当 (第34回 日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞)
2011年(79歳) 日本コロムビア企画 ISAO TOMITA Project第1弾として、サラウンドで新たに再構築された「惑星(プラネッツ) ULTIMATE EDITION」(SACD Hybrid (4,0ch SACD /2chSACD/2chCD)と京言葉による朗読が加わり最終改訂版となる「源氏物語幻想交響絵巻・完全版」(SACD Hybrid (4,0ch SACD /2chSACD/2chCD)を発売
(「惑星」第18回日本プロ音楽録音賞「ベストパフォーマー賞」受賞)
2012年(80歳) 平成23年度朝日賞を受賞
松竹映画「おかえり、はやぶさ」の音楽を担当
サラウンド版「月の光 Ultimate Edition」(SACD Hybrid (4,0ch SACD /2chSACD/2chCD)発売
「イーハトーヴ交響曲」初演公演(東京オペラシティ)
2013年(81歳) FREEDOMMUNE 0<ZERO>2013 出演 (幕張メッセ)
2014年(82歳) サラウンド版「展覧会の絵Ultimate Edition」(SACD Hybrid (4,0ch SACD /2chSACD/2chCD)発売
2015年(83歳) サラウンド版「スペース・ファンタジー」(SACD Hybrid (4,0ch SACD /2chSACD/2chCD)発売
イーハトーヴ交響曲北京公演のため天壇公園の回音壁にふたたび 訪れる
2015年度国際交流基金賞を受賞
2016年(84歳) サラウンド版「オホーツク幻想」(SACD Hybrid (4,0ch SACD /2chSACD/2chCD)発売
新作「ドクター・コッペリウス」を制作中であった5月5日に慢性心不全で逝去